◎7弦ギターって? 

●ポルトガル語では,ヴィオラゥン・ヂ・セッチ・コルダス(Violao de sete cordas)と呼ばれています。

●ブラジルのサンバ,ショーロ,フォホー等の伝統音楽でしばしば伴奏楽器として登場
します。

●ブラジルの7弦ギターには,おおまかに分けてスティール弦を張るためのタイプ,ナイロン弦を張るためのタイプと2種類あります。使用される弦も人によってまちまちで,ナイロン弦,ニッケル・フラットワウンド(この場合7弦目はチェロのC弦),コンパウンド弦・・といろいろですが,1,2弦目はツメで弾かれるためナイロンを使用することが多いです。チューニングは1〜6弦は通常の6弦ギターと同様。 7弦目は,Cに調弦されることが多く,場合によってはBにも調弦が可能。アンサンブルの中で,低音部を強調するために,しばしば”デデイラ”とよばれるサム・ピックを右手親指に,装着して演奏されます。

● 伴奏をしながらメロディラインに絡むように対旋律を奏でるこの奏法は,ブラジル音楽独特のスタイルでしょう。

●起源がロシアであるともフランスであるともいわれますが,定かでありません。ピシンギーニャ(ショーロの作曲,演奏家)の楽団が,フランスに遠征したときに楽団員が持ち帰ったという説があります。確かにマカフェリ・タイプ(鉄弦を張ったクラッシク・タイプ,ジャンゴ・ラインハルト等の使用で有名。)のギターで7弦ギターが作られていたそうで,この説は有力かもしれません。

●20世紀初頭にはすでに伝統的な室内楽”ショーロ”のなかで,伴奏楽器として使われ始めます。

●初期の録音では,オルランド・シルバ(歌手)の伴奏で”Tootie トゥーチー”という奏者が知られていますアンサンブルを重視したシンプルなベースラインで演奏されています。 同時期に”Dino ヂノ”(今もご健在です。)という奏者が登場します。ヂノの奏法は対照的で,表情に富んだ,対旋律へと発展します。そのシンコペーション,グルーヴ感はまさにカリオカ(リオデジャネイロ人)ならではの物といえます。それが更に,ハファエル・ハベーロ,マウリシオ・カヒーリョ等に受け継がれ現代的に発展しています。


DINO 7 Cordas(7弦のヂノ)と,リオデジャネイロにて。